相撲の歴史

起源

相撲の起源は、古代日本の農耕社会における豊作祈願や神事にさかのぼります。

『古事記』『日本書紀』には、力比べや取組を思わせる記述があり、祭礼での奉納相撲として各地に広まりました。

奈良・平安期には宮中行事として整えられ、やがて武士の鍛錬や見世物としても発展。

江戸時代に勧進相撲が制度化され、興行としての形が確立し、現在の大相撲へつながっています。

振興・発展

鎌倉時代から戦国時代にかけての武士社会において、相撲は組み討ちの基礎を養う稽古として重んじられ、心身の鍛錬に加えて礼法を身につける場としても広く行われました。

江戸時代に入りますと、浪人や力自慢の者の中から相撲を生業とする力士が現れ、寺社の修復費などを募る勧進相撲が各地で開催されるようになります。

そして江戸時代中期には、相撲は定期的な興行として定着し、現在へとつながる基盤が整えられました。

さらに現代における相撲の振興と発展のためには、巡業や奉納相撲を通じて地域との結びつきを深めるとともに、相撲教室や少年相撲への支援、土俵環境の整備と安全指導の充実を進めています。

娯楽としての確立

江戸時代に入ると、勧進相撲が各地で盛んに行われ、力士の技量や勝負の妙を楽しむ「見物」の文化が広がります。
江戸時代中期には定期興行として定着し、番付や土俵入りなどの様式が整えられ、娯楽としての魅力が一層高まりました。

やがて谷風・小野川・雷電といった三大強豪力士が登場し、将軍の上覧相撲も催されるなど、相撲の人気は一段と高まりました。そしてその流れの中で、今日の大相撲へとつながる基礎が固められていくこととなりました。

相撲は、歌舞伎と肩を並べながら、次第に庶民の暮らしに根づいた一大娯楽として親しまれるようになりました。

また大相撲は、長い歳月をかけて勝負の決まりや作法が整えられ、磨き上げられた様式美を備えつつ、競技としての体系も確立され、スポーツとしての魅力と伝統の重みを併せ持つ、日本ならではの文化として今日に受け継がれています。